通信3G/4GのSEP(標準必須特許)に関して、Optis Cellular TechnologyがAppleを訴えた特許侵害訴訟で、英国高等裁判所は特許侵害を認めています。
(訴訟前のライセンス交渉では、70億ドル(約7,700億円)のライセンス料を要求していた模様)
そして、英国裁判所での判断は、英国市場のみならず、全世界を対象としているため、損害賠償額がものすごい額になっているようです。
なお、同じ特許に基づく米国での訴訟では、2020年8月に、5億600万ドル(約600億円)の特許料支払いが一旦命じられたものの、控訴審において判決が覆されたとのことです。
Optis Cellular Technologyは、 対象特許に関する事業を自社では実施しておらず、その特許の侵害者からのライセンス料収入で事業を行なっている、いわゆる、PAE(Patent Assertion Entity、特許主張主体)(俗語的には、パテントトロール)と呼ばれています。
英国裁判所の判断を受けて、Appleは、英国市場から撤退する可能性があると警告したとのことです。
今後のApple、英国裁判所の動向を注視する必要がありますね。