2021年3月16日に、Huaweiは、「2021年以降のイノベーションと知的財産の見通し」と題するフォーラムで、イノベーションと知的財産に関する2020年白書を発表しました。
この白書には、Huaweiのこれまでのイノベーション、投資、研究開発、知的財産管理の歴史の内容が含まれており、この白書によれば、2020年末には、40,000件以上のファミリー特許、100,000件以上の有効特許を保有する、世界最大規模の特許保有企業になったとのことです。
ファーウェイの知的財産権部門長である丁建新(ジェイソン・ディン)は、「創業以来、イノベーションはファーウェイの事業の核となってきました。2020年白書は、ファーウェイもしくはその研究開発およびイノベーション活動が1990年代後半から2000年代初頭に出願した特許を掲載しています」と述べています。丁はまた、ファーウェイの全世界での特許出願数が2000年代初頭の業界の他の牽引役によるものと匹敵しており、今日のファーウェイの成功は長期に渡るイノベーションと研究開発への投資の結果であることを示しているとしました。
Huaweiが受け取る特許ライセンス料は、2019~2021年にかけて12~13億米ドルに上ると予測されています。
また、5G規格に関する特許出願数で世界最大規模のHuaweiは、マルチモード5Gスマートフォンの端末あたりの販売ロイヤルティを低く押さえ、1台あたり2.5米ドルとするとのことです。
同社は、「Huaweiは5G規格への最大の貢献者であり、また特許のライセンシングに関しては公平、妥当かつ差別のないライセンス(FRAND)原則に従っている。本日発表したロイヤルティレートがより透明性の高い料金体系を提示することで、5G導入における投資判断をしやすくし5Gの普及を加速することを望んでいる」と述べています。
このイベントではWIPO(世界知的所有権機関)前総裁であるフランシス・ガリー(Francis Gurry)氏も、「5Gの標準必須特許に関するライセンス料体系を発表することで、ファーウェイは相互運用性、信頼性と透明性のある競争を実現すると同時に研究開発投資への公正なリターンをもたらす標準規格の広範囲での採用と運用を促進することになる」と述べています。