弁理士 千葉哲也 の部屋

RPA - Runner Patent Attorney ランニング好きな弁理士 千葉哲也が知的財産に関する様々な話題を提供していきます。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

スイスのランニングシューズ On の CloudTec® の特許について

www.on-running.com 皆さん、スイス生まれの On というランニングシューズをご存知でしょうか。 最近、日本でも少しずつ流行し始めているので、このキャタピラみたいな底のデザインのシューズを履いている人を見かけることがあるのではないかと思います。 こ…

Samsungのスマホがロシアで使えなくなるかも(グローバルの販売台数減少になるか)

www.reuters.com 10月21日に、ロシアの裁判所は、Samsungの2017年のGalaxy J5から2021年のGalaxy Z Flip3までの61台のスマホの輸入および販売を禁ずるようにSamsungに指示したとのことです。 スイスの本拠地がある企業SQWIN SAは電子決済システムに関する特…

通信5Gに関してEricssonがAppleを訴える

www.reuters.com 今月10月4日に、米国テキサス州マーシャルの連邦裁判所において、通信グローバル大手のEricssonがAppleに対して通信5Gに関する訴訟を提起しました。 EricssonとAppleは過去に通信に関する特許訴訟を繰り広げてきましたが、今回は特許侵害訴…

「Beyond 5G時代に向けた戦略的な知財・標準化、事業化等促進支援プロジェクト」支援対象者の公募

総務省では、中小企業・大学等が保有する5G高度化及びBeyond 5Gに係る技術の戦略的な知財取得・国際標準化等に向けた取組を支援するため、改めて以下の通り支援対象者を公募することになりました。 www.soumu.go.jp ご興味ある方はぜひ応募してみてください!

特許庁提供の面白い情報:ノーベル賞と特許

www.jpo.go.jp 特許庁1階にて、過去の日本人のノーベル賞受賞者が取得した日本の特許に関するパネル展示が行われているのことをご存知ですか。 私は知らなかったです。 昨年9月から展示が始まったとのこと(私は2016年からスイス・ジュネーブに赴任していま…

IoTに関する特許、ただ乗り論

www.jpo.go.jp あらゆるモノがインターネットにつながるIoT時代の特許制度の在り方、その中でも、いわゆる「ただ乗り論」については、現在、特許庁の産業構造審議会 知的財産分科会にて議論が行われています。 6月の会議においては、以下のような意見が出た…

NTT提案の暗号方式が米国標準になるのはいいが、知財戦略はしっかりと準備したほうがいい

www.nikkei.com 計算対象によっては今のスーパーコンピュータの処理速度を大幅に上回る量子コンピュータが登場すると、現在利用されている暗号通信の仕組みが破綻すると言われている。 この状況に対応するため、2024年の実用化を目指して新たな暗号化方式が…

日本製鉄がトヨタの中国の鉄鋼メーカーを特許侵害で訴える!

www3.nhk.or.jp 日本製鉄がトヨタと中国の鉄鋼メーカーである「宝山鋼鉄」を特許侵害で訴えました。 日本製鉄が持つ、電気自動車のモーターに使われる電磁鋼板に関する特許が侵害されたというものです。 日本製鉄が日本企業を特許侵害で訴えるのは初めてのよ…

秘密特許制度が日本にもいよいよか

www.nikkei.com 日本政府もいよいよ、いわゆる「秘密特許」に関する検討を加速させ始めています。 通常、特許などの知的財産は、社会発展目的で公開されることが原則です。 ところが、日本も締結しているTRIPS協定第73条には、その例外措置が規定されていま…

日本初のオンライン無効審判審理

www.jiji.com www.jpo.go.jp 令和3年特許法等改正に伴い、令和3年10月からは、審判長の判断により、「映像と音声の送受信により相手の状態を相互に認識しながら通話をすることができる方法」(以下「オンライン」という。)によって、当事者等が、審判廷に出…

知的財産を起点に「共創」を推進する、三菱電機「Open Technology Bank」活動開始

www.mitsubishielectric.co.jp www.mitsubishielectric.co.jp 自社が有する技術資産の情報を公開して、多種多様な業種・領域の社外の人たちと共創して、多様化する社会課題を解決していこうとする三菱電機の新たなプロジェクトが開始しました。 「Open Techn…

本・図解の「ファスト」コンテンツについて

www.sankei.com 映画ではなく、本・図解の「ファスト」コンテンツに関する記事です。 確かに、著作権法に照らし合わせてみると、違法の可能性が高いのです。 ただ、このあたりって考え方が難しいですよね。 このファストコンテンツにより、対象の本が売れな…