弁理士 千葉哲也 の部屋

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Samsungのスマホがロシアで使えなくなるかも(グローバルの販売台数減少になるか)

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www.reuters.com

 

10月21日に、ロシアの裁判所は、Samsungの2017年のGalaxy J5から2021年のGalaxy Z Flip3までの61台のスマホの輸入および販売を禁ずるようにSamsungに指示したとのことです。

 

スイスの本拠地がある企業SQWIN SAは電子決済システムに関する特許をロシアで保有していて、NFCベースの電子決済システムであるSamsung Payがその特許を侵害しているとの判断です。

 

ただし、まだ、Samsungによる上訴のチャンスは残されており、裁判所の決定は現時点、有効ではないので、今後の動向に要注目です。

 

ロシアのスマホ市場は世界で6番目の規模であり、Samsungがここでスマホを販売できなくなると、グローバルでの販売台数シェア争い(現在、首位)にも影響してくることになります。

 

Samsung側は、控訴審で十分に反論可能と考えているとのことなので、上訴があるものと想定されます。

 

今後の動向に注目していく必要がありますね。