弁理士 千葉哲也 の部屋

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V2X(Vehicle to Everything)通信技術の特許、標準化動向

xtech.nikkei.com

図1 調査対象範囲を示す技術俯瞰図 (イラスト出典:総務省「Connected Car社会の実現に向けて(平成29年7月13日)」より転載加工)

 

近年、自動車技術において、コネクテッドカーやコネクテッドカーの機能を利用した自動運転技術が注目されており、自動車とあらゆるモノを繋げる無線通信技術であるV2X(Vehicle to Everything)通信技術の研究開発や標準化が進められている。V2X通信技術には、一般的な無線通信技術の延長という側面と、自動車という特有の環境、特有のサービスへの適応が求められる技術という2つの側面がある。このため、一般的な無線通信システムにおいて挙げられる技術課題だけではなく、自動車が介在する無線通信システム特有の様々な技術課題を解決するための研究開発が必要となる。本調査では、通信要素技術や適応制御等の技術的観点に着目することで、こうしたV2X通信技術の研究開発の現状を明らかにし、今後の展望について検討した。

 

V2X(Vehicle to Everything)通信技術に関する特許、標準化の最近の動向についてまとめた記事がありましたので紹介します。

 

図4 出願人国籍・地域別のファミリー件数推移及びファミリー件数比率 (日米欧中韓への出願、出願年(優先権主張年):2010~2017年)<br>注:2016年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で全データを反映していない可能性があるため、破線にて示す。

 

関連特許は2016年がピークになっており、中国、日本、韓国の出願が多くなっています。

 

米国が意外に少ないことに驚きました。

 

表1 出願人別ファミリー件数上位ランキング‐全体 (日米欧中韓への出願、出願年(優先権主張年):2010~2017年)

出願人のリストですが、車関連会社よりも通信関連会社からの出願数が多いですね。

 

V2Xがセルラーを使った技術であるため当然とも言えるのですが、もう少し自動車業界からの出願が多いかと思っていました。

 

V2Xはこれから拡がる可能性のある技術です。

 

その際、特許が問題となって市場拡大の妨げにならないよう、一方で、イノベーションを起こし、技術を有し、特許を獲得した企業にはそれ相応のインセンティブが渡されるような世界になっていってほしいと願います。

 

詳しくは上記記事をご覧ください。