弁理士 千葉哲也 の部屋

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特許庁、APIを利用した特許情報の試行提供を開始

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www.jpo.go.jp

ip-data.jpo.go.jp

 

特許庁APIを利用した特許情報の試行提供を開始しました。

 

API とは、Application Programming Interfaceアプリケーション・プログラミング・インタフェース)の略語です。

 

例えば、ある機能を持ったアプリAがあります。

 

そして、その機能も含めたアプリBを作りたいという人がいるとします。

 

アプリAがAPIを公開していれば、そのAPIを利用することによって、アプリBの作成者は、アプリAの機能を自分で一から作らなくても、アプリBにおいてアプリAの機能を利用することができます。

 

APIはアプリとアプリをつなぐ架け橋のような存在ですね。

 

例えば、あるゲームのアプリを作るときに、ゲームの背景画面のイメージが欲しいとします。

 

この背景画面を既に作っていて、そのAPIを公開している人がいれば、そのAPIを利用すれば、自分で背景画面を作らなくてもそのゲームの背景画面を簡単に準備することができます。

 

究極的に言えば、いろいろな機能をAPIを経由して集めてくれば、自分でプログラムをほとんど書かなくても、アプリができてしまう。

 

APIとはそんな感じのものです。

 

今回、特許庁は、特許庁が持っている特許などの情報をこのAPIで公開をしました。

 

そうすると、外部の人たちは、このAPIを利用すれば、特許庁の情報を外から自動的に取得して、自分たちのアプリ・システム・サービスに取り込むことができます。

 

このような利用が拡がることにより、特許情報を利用した様々なサービス・ビジネスなどが生まれる可能性が出てきます。

 

今後の拡がりに期待したいですね。